目次
二の腕は女性にとって悩みの種
身体全体に占める面積の少なさとは裏腹に、二の腕は女性の見た目の印象を大きく左右します。身体全体はスレンダーで痩せていても、二の腕だけがなぜか太いという人は意外と多くいるでしょう。せっかく体が痩せていても、二の腕が太い女性はどうしてもぼてっとした印象を人に与えてしまいがちです。
憧れの細い二の腕を手に入れるにはどうすればいいのでしょうか?残念ながら従来のダイエット方法では「部分痩せ」は非常に難しいとされてきました。例えばお腹だけ痩せたいと思っても、それは非常に難しかったのです。お腹のぜい肉だけをダイエットする方法はありませんでした。
もちろん二の腕も例外ではありません。二の腕の脂肪を減らすには身体全体の脂肪を減らさなければいけないため、非常に辛い食事制限や運動をせざるを得ませんでした。しかし最近話題になっている加圧トレーニングなら、二の腕だけを集中的に細くすることができるのです。その方法について詳しく見て行くことにしましょう。
加圧ベルトによる加圧トレーニング方法を解説
二の腕ダイエットには加圧ベルトが最適
加圧トレーニングとして最も有名なのは加圧シャツでしょう。着るだけで加圧トレーニングができるため非常に人気があります。ただし、二の腕を効果的に細くするのであれば加圧ベルトが適しています。加圧ベルトは体の一定の部位にベルトを巻きつけて、その箇所だけに機械的に圧力を加えていく仕組みになっています。
加圧シャツのように決まった部位にだけ圧力をかけるのではなく、自分で自由に圧力をかける場所を選ぶことができるのです。また、圧力を加えたり弱めたりが手軽にできるため、非常に加圧トレーニングとしては効果が高いです。その分手間がちょっとだけかかりますので、以下で説明する方法をしっかりと頭にいれておきましょう。
加圧ベルトによる二の腕ダイエット方法
加圧ベルトによる二の腕ダイエットの方法を見ていきましょう。まず加圧ベルトを二の腕に装着します。そのまま加圧するだけでも効果はありますが、このままだと劇的に二の腕が細くなる効果までは得られません。より効果的なのは有酸素運動です。二の腕に対して加圧した状態でウォーキングやジョギング、またジムにあるエアロバイクなどをこぐ「有酸素運動」を行いましょう。
そうすることでなぜ二の腕が痩せるのでしょうか?圧力をかけた状態、つまり加圧した状態で運動をすると普段血流がさほど高くない毛細血管にまで多くの血液が流れ込みます。毛細血管は非常に細いため、普段はあまり血流がありません。しかし、運動をしつつ加圧することで、毛細血管に大量の血液を流し込むことができるのです。これこそが加圧トレーニングの真骨頂といえるでしょう。
さらに、その状態で筋肉を刺激すると普段では得られないような疲労物質が大量に放出されます。疲労物質という呼び名よりも「乳酸」の方が馴染み深いかもしれません。この乳酸こそが二の腕ダイエットの決め手となります。運動の仕方や体質によっても異なりますが、加圧していない状態よりも加圧している状態の方が、乳酸が2倍から3倍多く放出されることが分かっています。
乳酸は多ければ多いほど脂肪を燃焼させる成長ホルモンの分泌を促します。運動した後に加圧ベルトを緩める(除圧)ことで、二の腕の脂肪を燃焼させる成長ホルモンが一気に脳から放出されるのです。これが加圧ベルトによる二の腕ダイエットのメカニズムなのです。
加圧しながら運動する → 二の腕に乳酸が溜まる → 脂肪を燃焼させる成長ホルモンが大量に分泌 → 痩せる
まとめると以上のような流れとなります。1回の加圧は10分程度がベストです。加圧した状態で、腕を振りながら歩くウォーキングをするだけでも、十分に二の腕付近に乳酸が溜まります。もし加圧していない状態で二の腕に乳酸を貯めようとすると、非常に負荷の高い運動をしなければいけません。二の腕付近の筋肉を刺激するのは、アスリート的なトレーニングをしなければ難しいのが現状です。
単に歩いたり走ったりする程度では、二の腕の奥にある筋肉はほぼ使われません。これが今までの一般的なダイエットで二の腕だけを痩せさせるのが難しかった理由のひとつです。しかし、加圧トレーニングであれば二の腕付近の筋肉を使わなくても適度に加圧することで十分に乳酸はたまります。この方法であれば普段忙しい人や、あまり運動するのが好きではない女性でも、しっかり二の腕をダイエットすることができるでしょう。
注意点
加圧ベルトによる二の腕ダイエットにはいくつかの注意点があります。加圧トレーニングは効果が高い分、あまり無理をすると身体にダメージを与えることもあります。以下の注意点は必ず頭に入れた上でトレーニングするようにしてください。
加圧トレーニングは1回15分以内にする
1回の加圧トレーニングは必ず15分以内に抑えておきましょう。それ以上長く加圧し続けるのは非常に危険です。加圧ベルトは腕に締め付け効果を与えます。適度な時間であれば問題ないのですが、あまり長時間腕を締め付けすぎると血行障害や筋肉を損傷してしまうことにもなりかねません。必ず1度の加圧トレーニングは15分程度にとどめるようにしておいてください。
もし長い時間加圧トレーニングをして、すぐにでも二の腕ダイエット効果を得たいのならば、加圧トレーニングのインターバルを取りましょう。1回の加圧を長くするのではなく、10分加圧して10分休憩、また10分加圧して10分休憩といったようにすれば問題ありません。1度の加圧時間を長くするのではなく、休憩をはさみながらトータルの加圧時間を長くするようにしましょう。
貧血の人の加圧は10分以内に留める
貧血気味の人は、加圧トレーニングを5分から10分程度にしておきましょう。10分以上加圧トレーニングするとクラクラとしてしまうかもしれません。ジョギングや自転車を漕いでいる時に倒れてしまうと非常に危険です。貧血症状を自覚している人は、圧力を弱めるか加圧時間を短くするようにしておきましょう。
ふらついたらすぐにトレーニングをやめること
加圧ベルトによる加圧トレーニングは効果が高い分、注意も必要です。もし加圧トレーニング中に気分が悪くなったりふらついたりしたらすぐにやめるようにしてください。もし加圧ベルトでのトレーニングがどうしても体質的に無理な人は、加圧シャツを試すといいでしょう。
今はさまざまな種類の加圧シャツが売られており、腕に対して集中的に加圧されている物も存在します。加圧ベルトに比べると効果はマイルドですが、長く無理なく続けることで二の腕は徐々に痩せていくでしょう。
二の腕は簡単には痩せない!最低でも3ヶ月は続けよう
加圧ベルトによる加圧トレーニング効果は非常に高いですが、それでも二の腕は1ヶ月程度でみるみるうちに痩せるわけではありません。女性の身体の中でも二の腕は特に痩せにくい箇所なのです。1ヶ月程度では変化がなくても、続けていれば必ず二の腕は細くなります。
無理せずに長い期間加圧トレーニングをするようにしましょう。目安としては毎日10分×2回の加圧トレーニングをすれば3ヶ月で実感ができると考えておいてください。あまり短期間に効果を求めてハードな加圧トレーニングはしてはいけません。
加圧ベルトは使い方を誤ったり無理をしてしまったりすると、身体に思わぬダメージが蓄積されます。1度の加圧時間を1時間など極端に長くするのはやめておきましょう。継続は力なり。コツコツと加圧トレーニングを続けることこそが、憧れの細い二の腕を手に入れる唯一の方法なのです。