目次
なぜ肩こりが起きるのか
肩こりが起こる3つの原因
加圧トレーニングで肩こりが改善する効果を見る前に、まずはなぜ肩こりが起きるのかを確認しておきましょう。肩こりが発生するメカニズムを理解すれば、加圧トレーニングによって肩こりを効果的に改善できることがわかるでしょう。
また、より効果的な肩こり改善加圧トレーリングを自分で作ることもできるかもしれません。肩こりが起こる原因は主に3つあります。たいていの人は以下のうち1つだけが肩こりの要因となっているわけではなく、複合的に組み合わさって肩こりの症状が出ていることが多いです。
- 血行不良による肩こり
- 猫背による肩こり
- 筋肉の萎縮が起こることによる肩こり
はたしてあなたの肩こりはどのタイプが原因でしょうか?
血行不良による肩こり
血行不良による肩こりは、肩こりの原因として最も多いパターンの原因です。さまざまな理由で肩付近の血液の流れが悪くなってしまうと、肩の筋肉に「乳酸」という疲労物質が溜まっていきます。もし血行が良い状態であれば、乳酸が溜まっても血液に流れている栄養素によって比較的すぐ乳酸は分解されます。
しかし血行が悪い状態だと、一度溜まった乳酸がなかなか分解されずに筋肉付近にとどまり続けます。この疲労物質である乳酸が一定量を超えると、不快な肩こりとなってしまうのです。子供が肩こりにならないのは血行が良いからです。逆に大人は食生活の乱れや運動不足などによって、20代以降はすぐに血行不良が起こりえます。
筋肉の硬化・萎縮による肩こり
大人は同じ姿勢をずっと取り続ける傾向にあり、それも肩こりにつながります。例えばデスクワークをしている人は、1日8時間近くほぼ同じ姿勢で机に座り続けなければいけません。肩を大きく動かすことがないため肩の筋肉が硬くなったり、萎縮したりすることで血液の循環が悪くなり、すぐに乳酸が溜まりやすくなります。
その一方で子供は常に体を大きく動かしているため、肩付近に乳酸が溜まりづらいです。大人になればなるほど、運動をしなくなります。また、動きに無駄がなくなるために、肩を大きく動かさなくなってしまいます。子供を見習って活発に運動できればいいのですが、仕事の都合上なかなかそう簡単にはいきません。
猫背による肩こり
猫背の人も肩こりになりやすいです。なぜなら、猫背によって上半身が歪んだ状態になることで、肩にどうしても頭の重さ分の負担がかかってしまうからです。なんと、成人の頭は約5キロ程度です。そんな重いものを人間は身体のてっぺんに持っているのです。
本来の正しい姿勢であれば頭の重さは背骨や腰などが支えていますが、猫背の人は頭が背骨の延長上ではなく少し前に出てしまいます。そうすると背骨に対してかかる重力が肩や首などに分散します。本来は負担するはずのない頭の重さを、肩が支えざるをえなくなることで、肩こりが誘発されるのです。姿勢が悪い人が肩こりになりやすいのはこのようなメカニズムだったのです。
加圧トレーニングで血流が良くなり疲労物質がなくなる
肩こりを改善するための加圧トレーリングの方法
それではさっそく、加圧トレーニングで肩こりが改善される方法について見ていきましょう。必要なものは「加圧ベルト」か「加圧シャツ」です。どちらも併用すればより効果的な肩こり改善効果を得られるでしょう。加圧ベルトをうまく使うと、肩への血流をコントロールすることができます。具体的な方法は以下の手順で行います。
肩の付け根付近に加圧ベルトを巻き、適度な圧力で締め付けます。このときにあまり強く圧力をかけすぎないようにしてください。加圧ベルトで圧力をかけると、心臓からの血流が加圧ベルト付近で一旦弱くなります。その状態を5分から10分維持した後に加圧ベルトの圧力を弱めると、一気に肩への血流が増加するのです。
また肩への血流が増加した状態で軽く運動すると、心臓からの血流が増えるため肩こり改善に対してより効果的です。運動はちょっとした散歩や部屋の片付けなどの軽いもので十分効果があります。1日中加圧シャツを着たり、ハードな運動が苦手だったりする人にとっては、最適な肩こり改善加圧トレーニングといえるでしょう。
注意点
加圧ベルトによる加圧トレーニングの注意点としては、以下の2点があげられます。
- 圧力を強くしすぎない
- 加圧時間を長くても15分程度にとどめる
あまり圧力を強くしすぎると、血流が異常に悪くなりすぎてしまい、加圧ベルトをつけている先の腕や手指に何らかの悪影響が出ることがあります。また加圧している箇所の筋肉や神経などを痛めることもありえます。圧力をあまり強くしすぎないようにしておきましょう。また、加圧時間は基本的には10分程度にしておいてください。
長くても15分が限界です。それ以上加圧すると身体に重大な悪影響が起こりますので、必ず時間を計ってトレーニングするようにしてください。テレビを見ながら加圧トレーニングをしてしまうと、番組に夢中になってしまい気がついたらあっという間に15分以上経ってしまい、どうしても長く加圧しすぎてしまう傾向にあります。
その場合はスマートフォンのタイマー機能などを使って、強制的に10分程度で止められる環境を作っておきましょう。加圧ベルトによる加圧トレーニングは効果が高い分、使い方を誤ると思わぬ悪影響もあるため、十分に注意しながら行なってください。
猫背が治ることでも肩こり改善につながる
加圧トレーニングによって猫背が治ることでも肩こりの改善につながります。既に述べたように、猫背の人は成人であれば5キロ程度の重さである頭の重量が肩に対してかかってしまいます。適度な締め付けを持った加圧トレーニング用のシャツであれば、背筋が伸びるために猫背が治りやすくなります。なぜなら、加圧シャツを着ると胸が自然と前の方に出て肩甲骨を開くようになるからです。
その結果として背筋がしっかりと伸びるようになり、猫背姿勢が矯正できるでしょう。加圧シャツによる猫背矯正のいいところは、決して猫背だけを治すだけに効果がとどまらない点です。一般的な猫背矯正用の器具ですと、確かに猫背自体は矯正できるかもしれません。
しかし肩こりの原因は猫背だけでなく、筋肉の萎縮や血行不良にもあります。加圧シャツであれば、適度な圧力の締め付けによって血行不良も改善できるため、肩こりの原因に対して幅広く対応できるのです。一石二鳥ならぬ一石三鳥といえるでしょう。
猫背は年齢や性別を問わず誰でも起こりえますが、特に30代以降の女性は腹筋や体幹が身体全体の体重に対して弱くなることで、猫背になりやすくなります。また、身長が高い人も背骨が曲がりやすく猫背気味になりがちです。ひどい肩こりに悩んでいる30代以降の女性は、ぜひ加圧シャツによる肩こり改善効果を試してみてください。
加圧トレーニングで筋肉が刺激され肩こりになるのを防げる
加圧トレーニングをすると、圧力がかかっている箇所の筋肉が刺激されます。長時間パソコンに向かうような仕事など、肩をほとんど動かさない人でも、加圧シャツを着ているだけで適度に肩の筋肉が刺激され続けます。そのため、筋肉が硬くなってしまったり萎縮してしまったりすることが全くなくなります。
ただ加圧シャツを着ているだけでも、肩への筋肉の刺激は起こりますが、一定の時間ごとに肩をぐるぐると回すと、より筋肉の刺激が促進されます。肩を動かす頻度は15分に1度程度でも十分な効果が得られます。仕事に支障が出ない範囲で、積極的に加圧シャツを着た状態で肩を動かすようにしていきましょう。
自分でも驚くほど肩こりが改善していくのが実感できるでしょう。このように加圧トレーニングなら肩こり改善効果を簡単に得ることができます。ひどい肩こりに悩んでいる人はすぐにでも実践してみてください!