ダイエットをしても、どうしても痩せることができませんでした。 加圧トレーニンぐには気になるのですが…
下半身に効果が期待される話題の加圧トレーニングについて
目次
加圧トレーニングの概要
身体の一部を圧迫して行うトレーニング
近年、芸能人が実践して効果があったなどとして評判になっているトレーニング方法に加圧トレーニングがあります。加圧トレーニングは筋肉を強化増量するトレーニングです。トレーニングといえば、過酷な運動や鍛錬を思い浮かべるところですが、加圧トレーニングは従来のトレーニングのイメージを大きく覆します。
画期的とされているのが、従来のような高負荷のトレーニングを行う必要がない点です。レジスタンストレーニングの一種に属するといわれる加圧トレーニングでは、加圧下でバーベルを持ち上げるなどの他のレジスタンストレーニングを行います。
このとき、低負荷でも効果を高め、所要時間を短くすることができるとされています。下半身なら、一回あたり15分程度のトレーニングで効果があるとする見解もあります。つまり、従来の筋肉トレーニングにプラスする要素というのが加圧トレーニングのイメージです。そして、比較的楽に筋力アップができると期待されています。
加圧トレーニングの方法論
加圧トレーニングの基本的なやり方としては、腕や脚の根元部分に専用の弾性ベルトを巻きつけて圧迫します。つまり、筋肉を増強したい部位に圧を加えて血液の循環を制限するのです。静脈の血流が制限されることで、低酸素状態が生まれます。その結果、乳酸などの蓄積が進み、筋活動が活発化します。
そして、最終的に成長ホルモンの分泌が促進されて、加圧しないでレジスタンストレーニングを行う場合よりも筋肉増加につながるというものです。専用の弾性ベルトで圧迫することで、通常の筋肉トレーニングでは65%程度の最大挙上負荷が必要なところ、50%以下の低負荷で大きな効果が見込めるといわれています。下半身の筋肉を鍛えたいなら、脚に弾性ベルトを巻いてレジスタンストレーニングを行うとよいでしょう。
加圧トレーニングは実践環境が限られる
自宅でも加圧トレーニングはできるが
「加圧トレーニングとは専用の弾性ベルトを巻いて行うレジスタンストレーニングである。」このように定義してしまうと、誰でも簡単にできる手軽なトレーニング方法のように考える人もでてくるでしょう。しかし、加圧トレーニングはそこまで簡単なものではありません。専用のベルトの扱い方や圧迫する程度、連続時間やセット回数などトレーニングの手順をしっかりと考えて行う必要があるためです。
きちんとした計画と実践内容であれば自宅で手軽にできることは間違いありません。しかし、曖昧な理解で行うと、思わぬトラブルに見舞われるおそれがあります。可能であれば、最初はしっかりとしたジムなどで専門のトレーナーの指導を受けながら行うのがよいでしょう。慣れてきて問題がないと判断できれば、自宅でのトレーニングも選択肢に入ります。
加圧トレーニングにかかる費用
加圧トレーニングを行うためには、専用の弾性ベルトを用意する必要があります。購入するとなれば、それなりの費用が発生します。安いものでは数千円以下のものもありますが、数万円レベルのものもあり、どれがよいのか迷うところです。金額で効果が変わるかどうかはわかりませんが、安物を買ってトラブルに見舞われるのは避けたいでしょう。
何でも巻けばよいというものではないのが難しいところです。それも考えれば、やはり最初はジムなどを利用する方がよいのかもしれません。もちろん、ジムは入会金や会費、レッスン料などがかかります。しかし、何もわからないまま専用ベルトを買って無駄にするよりは意味があるといえます。
加圧トレーニングの下半身への効果は賛否両論
加圧トレーニングはダイエット法なのか?
加圧トレーニングでポッコリしたお腹や下半身の脂肪を落として筋肉を増やすという点だけを見れば、加圧トレーニングもダイエット法の一種だといえないこともありません。さらに、ダイエットのメカニズムから見た場合、加圧トレーニングで成長ホルモンの分泌を促進させて筋肉量を増やすことは、ダイエットにつながるシステムだといえます。
代謝の活性化が美容によいことは周知の事実ですし、成長ホルモンは脂肪を分解する役割も果たしてくれます。しかし、加圧トレーニングは必要な部位に専用の弾性ベルトを巻いて効果を期待するトレーニング方です。つまり、ベルトを巻いていない部位には効果が及ばないのです。また、下半身の筋肉増加を狙って脚の付け根、太ももの部分に専用ベルトを巻いた場合、筋肉太りした下半身が出現する可能性が高くなります。
ダイエットを目的とする場合、求めるのは太い足ではないでしょう。たとえ無駄な脂肪を落とすことができたとしても、筋肉太りは望まない結果といえます。このように、加圧トレーニングはダイエット法として考えるべきではないのかもしれません。結論としては、加圧トレーニングには下半身への効果がないという場合、筋肉増強ではなくダイエット効果を求めている可能性があります。
ダイエット効果を肯定する声
ところが、加圧トレーニングには下半身のダイエット効果があるとする声も聞かれます。実は、加圧トレーニングの効果には、筋力アップだけでなく、若返りやダイエットなどもあるということが知られています。そして、効果がないとする声と効果があるとする声があるのは、個人差の問題だけではないようです。同じ人であっても、加圧トレーニングを進める中で、無駄な脂肪がなくなった段階をダイエットの成功とすることはできます。
これがダイエット効果を肯定する根拠といえるでしょう。しかし、そのまま加圧トレーニングを推し進めれば、筋肉モリモリの太い下半身へと変貌する可能性があり、その状態はダイエット目的の人にすれば失敗となるわけです。効果があるかないかの違いは、評価する段階の違いだということができます。
加圧トレーニングをするなら忘れてはいけないこと
考えられるトラブル
加圧トレーニングは、適正に行わないと前述したようにトラブルに見舞われるおそれがあります。実際に起こり得る加圧トレーニングのトラブルとしては、専用の弾性ベルトによる過度の圧迫によるものが考えられます。たとえば、内出血です。想定している圧よりも強く圧迫した場合、毛細血管が損傷する可能性があります。低負荷とはいえ、人体の強度は個人差があるもので、血管の強さも人によって異なるでしょう。
結果的に高負荷になってしまったり、予定より長時間のトレーニングになってしまったりすれば、リスクは高くなるといえます。また、人間の健康を維持するためには血行不良は大敵です。加圧を間違えると血流を滞らせることによる弊害がでかねません。こういったトラブルは、ジムであろうと自宅であろうと起こり得るものです。
最適な加圧を探り当てることが重要
結局のところ、加圧トレーニングで下半身に効果をもたらそうと思うなら、専用の弾性ベルトを巻きつける強度の選択を間違えてはいけないということになります。自分にとって最適な加圧を探り当てるといえばよいでしょうか。一般的には、知識の乏しい個人がベストな加圧を選択できるとは考えにくいものです。
したがって、やはりジムなどで専門知識を持ったトレーナーなどの指導を受けるのが無難といえるでしょう。つまり、加圧トレーニングで効果を期待できるかどうかはトレーナー選びにかかっているといえます。ちなみに、加圧トレーニングの指導を行うトレーナーやインストラクターには資格があります。
ただし、法令に根拠があるわけではない民間資格です。とはいえ、定められた講習を受講して資格を認定されたトレーナーであれば、最低限の技術や知識は担保されていると考えられます。そのうえで、トレーナーによる経験の差や技術力の違いにも注意を払った方がよいでしょう。
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